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『画家と庭師とカンパーニュ』
(2006年フランス)

ある画家が、パリから、カンパーニュの片田舎にある実家に
一人で移り住むことになった。
その荒れ放題の庭を手入れするために、
ある庭師を雇うことにしたが
やってきたのは、小学校時代の同級生だった。

庭師は、長年勤務した国鉄を退職し、今は、
好きだった庭師として、働いている。
画家は、パリで成功したが、パリにいる妻とは離婚直前で
絵を描く意味も見失いかけている。

そんな二人が、久しぶりに再会し、
思い出話や、家族の話、そして、いろいろ思うことなどを
それぞれに語り合い、友情を深めていくのだが・・・。


正直、こういった映画の紹介って、はっきり言って難しい。
というのも、何も、ドラマティックなことは起こらないから。
(一応、表向きは、そういうことにしておくとして・・・)
途中までは、ほんと、波なんて、まったく無い。
穏やかな凪そのもののようなお話。

だって、ただ、60前後のオヤジが、二人で会話してるだけ、の映画なんですから。
(たぶん、80%くらいは)

でも、これが、奇妙なことに、
かけあい漫才ではないけれど、二人から目が離せない。
なんでもないはずの、二人の日常会話の端々に、
深淵なる人生の横顔が、ひょこっと顔を覗かせる。

真面目に、国鉄を勤め上げ、村からは、あまり出たこともない庭師が
語る言葉の中に、人生というものがあり。

友達ではあるんだけれども、
長い間、全く違う時間を過ごしてきた二人であり、
今は、雇い主と、雇われもの、という立場だから、
どこか、その友情も、ぎこちなくて、微妙。

だからこその会話が面白い。

しかも、この二人には名前が無いものだから、
ジャンでも、ルイでもなく、
どこにでもいる、オヤジたちの物語になっていて。

とにかく、のんびりと、ごろんと横にでもなりながら
カンパーニュのどこかにいる、庭いじりをしたり、絵を描いている
オヤジたちの日常を覗いてみて。

もう、それしか言えないような、フシギな味わいの映画でした。
(しかも、最後には、じわっと泣けてきちゃったし。
ずるいよ、ほんと☆)







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『消えたフェルメールを探して ~絵画探偵ハロルド・スミス』
(原題:STOLEN)

現存するフェルメール作品は35点。
しかし、そのうち、ただ1点だけは、誰も見ることが出来ない・・・。

この映画は、1990年にアメリカ・ボストンの美術館で実際に起こった
13点の絵画盗難事件、そのうち、フェルメールの『合奏』という絵の行方を
追う、ドキュメンタリー映画になっています。


私は、昨年、上野の現代美術館で、初めて、フェルメールを見ました。
本当に、どれも、思っていた以上に小さな絵で、
その小さなカンバスの中に描かれた、柔らかな光線の具合といったら。
それはもう、絶妙なものでした。

これが、あのフェルメールか!と☆(でも、ちっちゃ!!)

窓から差し込む光の粒まで描こうとする、あの繊細さが、
日本人はフェルメール好きだと、世界中に知られる所以かと思いました。


ところで、この映画に話を戻しますと・・・

映画というものには、見ている最中に、笑ったりドキドキしたり感動したり。
見たあとで、あー、スッキリした、楽しかった!と思えるものと、
もう一つ、見たあとで、世の中の見方が何か変わった気がする・・・と
感じるものとがあると思います。

この映画は、後者の部類に入るかと。
もちろん、ドキュメンタリーですから、結末はすでに分かっているわけです。
新しいニュースがない限りは。
では、いったい、この映画はどこに着地しようとしているのか。

そんなことを考えながら、見始めたのですが、
実際には、盗まれたフェルメールの絵の行方を追うと同時に、
この絵が所蔵されていた、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館という
少々、特別な成り立ちからなる美術館のこと、
そして、創設者である、イザベラという、100年前の当時にしては
とても、物の考え方が先進的だった女性のことについても、
多く語られることになります。

そしてまた、日本のタイトルでは、副題にまでなっている
「絵画探偵」のハロルド・スミスという人についても。
彼は、まるで、フィクションの中に作られた、強烈な個性のキャラクターみたいに
見えますが、そうではないんですよね。

有名で高価な絵画が盗まれる、その裏にあるものと
犯罪組織との繫がりや、政治的な思惑。

日常の生活では、思いもよらないような世界を
垣間見た気になります。
でも、実際に、そのような世界が、この地球上に存在していることは
動かしようも無い事実なわけで。

存分に楽しめる物語、フィクションもいいけれど、
時々、ノンフィクションで、自分の知らない世界を知りたくなることがあって。

口をあけて笑ったりして楽しめるわけではないけれど、
好奇心を満たし、世界が少し広がるような、そんな映画じゃないかと思います。


●「消えたフェルメールを探して」公式サイト





DVDに収録されている、女性監督のインタビューもぜひ。
日本の配給会社が、映画公開に際し、収録したものだと思いますが、
この盗難に遭った「合奏」と日本の関係についても語られていますよ☆




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『プロヴァンスの贈りもの』
原題;A Good Year
(アメリカ・2006年)

ロンドンの金融街で、カリスマ・トレーダーとして、毎日、多額の金を
動かしているマックス。
リッチで、思うがままの独身生活を送る中、
フランスから、プロヴァンスに住んでいた叔父が亡くなったとの訃報が届く。
南仏プロヴァンスで、ぶどう園のある、古いシャトーに一人で住んでいた
叔父の家には、子供の頃に、よく遊びに行っていたが、
この10年ほどは、仕事も忙しく、足も遠のいてしまっていた。

古い遺言から、たった一人の血縁である、甥の自分が
ワインを作っているぶどう園と、シャトーを相続したと知らされたが、
自分には必要のないものとして、それらを売却するために、
マックスは、プロヴァンスを訪れたのだが・・・?


『トスカーナの休日』同様、こちらもまた、
プロヴァンスの景色や、のどかな空気に、
とても癒される作品です。

主役のマックスには、ラッセル・クロウ。
気取ったイギリス英語をしゃべっている、ラッセル・クロウも
ちょっと、おかしかったり(笑)

ラブ・コメディというか、あちこちで、ぷぷっと笑ってしまうシーンが
入っているのですが、ラッセル・クロウが、ここまで
コメディが似合うとは思っていませんでした★
フランス語もさっぱり分からないイギリス男が、
フランスの田舎で悪戦苦闘する様は、とてもおかしかったです。

でも、シニカルで、おかしいだけじゃなく、ちゃんと、ロマンティックな流れにも
なっていて、女性には、たまらなかったり★

マックスの子供時代を、『ネバーランド』や『チャーリーとチョコレート工場』の
名子役、フレディ・ハイモアが演じていて。
つい先日、TVで『ネバーランド』を見たばかりだったので、
あらまあ、すっかり、大きくなって、と思ってしまいました(^-^)

人生のいろいろを教えてくれる、叔父さん役のアルバート・フィニーも渋くて、
他に登場する、共演者たちも、表情豊かで、とても堂々と、
自分たちの生活をエンジョイしている姿が描かれていて。
こういう大人たちって、カッコいいし、ステキだなって思いました。

それがまた、作中で流れる、大人のフレンチ・ポップスに
ぴったり、合っているんですよ☆
音楽も、まさに、大人のムードで、おしゃれで、とっても良いカンジです。

そして、すっかり忘れていたのですが、映画の最後のテロップで
これって、監督だれだったっけ、と思って、見ていたら
リドリー・スコット。

そう、つまり、ラッセル・クロウとともに、『グラディエーター』のコンビなわけで。
全く、両極端にある作品のような気もしますが((^^;;

原作本の『プロヴァンスの贈りもの
』も、日本で人気が出ましたが
原作者のピーター・メイルとスコット監督は、30年来の親友なんですって。
だからこそ、この映画全体に、どこか、温かさが流れているのかなって
思いました。

きっと、スコット監督にとっても、思いいれのある作品だったでしょうから。

風光明媚なプロヴァンスの、のどかさと共に、
ステキなラブ・ストーリーをどうぞ♪





こちらが、原作本となります。



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『トスカーナの休日』
原題;Under The Tuscana Sun
(アメリカ・2003年)

離婚したばかりのショックから立ち直れずにいる、作家のフランシス。
そんな彼女に、友達がプレゼントしてくれたのが、
トスカーナ行きのツアーチケットだった。
(しかも、ゲイ・カップルばかりのツアーだから、
気兼ねなく、ということで・・・)
都会のサンフランシスコと、のどかなイタリアの田舎、トスカーナとでは
まったくの別世界。
そこには、とても、のどかな時間が流れていて、フランシスは
すぐに、その土地に魅了され、偶然、見かけた、あるモノを
大金はたいて、衝動的に買い求めてしまう。
それは、築300年という、古い屋敷で・・・?

トスカーナの明るい光と、豊かな景色に、とても癒される映画です。
そして、そこで出会う人々との、温かな交流にも。

主役のフランシスを演じるのは、ダイアン・レイン。
『理想の恋人.COM』と、設定が似てますが
こういう、失意のどん底にありながらも、けなげに頑張っている姿が
似合う女優さん(?)だからでしょうか★

共演している他の俳優さんたちも、みな、個性的で
味わいのある映画になっています。

トスカーナの風景に浸りながら、ゆったりと楽しめるラブ・ストーリーです。






  MOVIE   top▲
『理想の恋人.COM』
原題;Must Love Dogs
(アメリカ・2005年)

半年以上も前に離婚した、30代のサラは、新しい恋愛にも
意欲が出ずに、あちこちで、おせっかいにも、紹介されてくる
恋人候補にも、ウンザリ。
そんな中、姉妹が、自分に黙って、インターネットの恋人募集サイトに
登録してしまう。
そこで出会う男性たちは、個性溢れすぎる面々ばかりで、
うんざりしていた矢先、ある日、出会ったのは、ちょっといいかも?と
思えるような男性で・・・?


正直、タイトルを見て、変なタイトル((^^;;と、あまり中味には期待してなかったのですが
これが結構、面白くて。
主役のサラを演じるダイアン・レインが、とても美人なのに、どこか、
おっちょこちょいで、にくめない女性を好演しています。
こういう、ラブ・コメディが本当に、うまい女優さんですよね!

くすっと笑えて、ほろりと泣ける、キュートな大人のラブコメディといった
作品で、とても楽しめました。
そして、原題にある通り、登場するワンちゃんが、とっても可愛いんです~★





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